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街を自由に歩くために

エコ的にも家庭の経済のためにも 車を止めて公共交通機関を利用する人が増えた昨今、あらためて利用してみると 結構その案内システムのわかりにくさ、複雑さに閉口してる人も多いのでは?
今まで公共交通機関を利用せざるを得ない人たちは ずっと困っていたんです。
文字による情報を受けにくい、受けられない人たち、つまり知的障害があったり、視覚障害があったり、または外国語圏の人や高齢者の人たちが、街の中を自由にストレスフリーで移動するためには、街中のサイン・案内システムの見直しが重要です。街の中にはたくさんのサインや案内があふれているのに、現実は、道に迷って、電車の乗り換えに迷ってしまうのです。もちろん「方向感覚に自信がない・・・」「地図が苦手」など個人の問題もあります。現在のサイン・案内システムが情報障害のある人たちの立場側から考えられていないことが大きいでしょう。

バリアフリー新法

2007年国土交通省に於いて、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)が施行されました。(長いですが、要するに交通機関をスムーズに利用するための法律)
公共交通機関の現況としては、高齢者・身体障害者への設備の強化(エレベーターの増設、ノンステップバス、車いすスペースを設けたバスなど)や介助員の配備などのハード・ソフト両面の整備は都市部ではかなり進行してます。
でも!知的障害者への対策がどうにも立ち遅れているというのが実情です。

障害者の状況

 例えば、文字が読めない障害者の場合は、現状のバスや地下鉄の表示方法では、駅名やバスの行き先名、路線図を読み取ることができません。私の調査では、漢字(小学校低学年程度の漢字)の理解度は約40%。なのに実際の行き先名は漢字で表示されているものがほとんどなのですから仕方がないと言えば仕方がない。路線図そのものを理解できない障害者も多く、乗換が理解できないために一人での外出をあきらめている場合も多いのです。また、車内アナウンスが早すぎて聞き取りにくい、バスの降車ボタンの押し方がわからないなどの問題もあり、通勤・通学・買い物などの利用には苦労と不安がいっぱい。実際はガイドヘルパーや家族などの同行が可能な場合のみの外出というケースも多く、自由な行動の機会はかなり狭められているのです。
 日本の街のサイン計画そのものが、日本語を理解できる若い健常者にのみに焦点を合わせたものであること、さらにバリアフリー対策が、これまで知的障害者に対してはほとんど対象外であったことからは、当然なのかもしれません。

ノーマライゼーション

 障害者が健常者と同じように、住居・教育・労働・余暇などを営めるノーマライゼーションこそが、真のバリアフリーであることを考えれば、現在の交通機関のサイン案内システムのバリアフリー化はまだまだ改善される課題を多く持っていると考えられます。
次回へ続く